これ以上借金の返済を続けていくことが難しい、そんな時に使える制度が債務整理です。
返済義務がなくなる自己破産、今よりも返済しやすい状況を作る個人再生や任意整理を行えば、借金に関する悩みを軽減していくことができます。
ただ、闇金のように違法性がある業者からの借金は、債務整理ができないのではないかと考える人もいるでしょう。
闇金に対し債務整理ができるのか、困難な状況をどう解決していけば良いかを簡単に説明していきましょう。
闇金に対する債務整理
債務整理の対象となるのは、貸金業法を守っている業者からの借金のみです。
闇金というのは、金利や取り立ての方法など貸金業法を守らず営業をしている業者です。
違法行為をしている業者からの借金は、そもそも返済の義務がありません。
返済の義務がない借金に対しては、債務整理を行うことはできません。
債務整理ができないのであれば、言われるままに返済を続けるしかないと考える人もいるでしょう。
しかし、返済義務自体がないため、取り立てがあっても、要求に応じる必要はありません。
ただ、返済義務がないことを逆手に取り、借り逃げ前提で借りた借金を踏み倒すと詐欺になります。
そのため、意図的に闇金を利用することは避けておく方が良いでしょう。
闇金を利用した場合の対処法
返済義務がないと跳ねのけても、闇金はあの手この手で取り立てをしてくることになります。
自宅まで闇金業者のスタッフが押し掛けてきた場合は、直接対応せず警察を呼ぶようにすると良いでしょう。
ただ、警察は民事不介入のため、借入に関する問題まで解決して貰うことは難しいものです。
続く取り立てを止めるためには、弁護士や司法書士に相談をすることが有効です。
債務整理を行うことはできませんが、法律の専門家であれば取り立てを止めるだけでなく、闇金に支払ったお金も取り戻して貰える可能性があります。
そのため、闇金を利用したことを悩んでいるのであれば、闇金対応に慣れた弁護士や司法書士を探してみると良いでしょう。
闇金問題は専門家に相談をしよう
闇金に関するトラブルは、自己破産や個人再生などの債務整理によって解決することができないものです。
ただ、違法な経営を行っている闇金から借りたお金というのは、そもそもの返済義務がないものです。
闇金からの取り立てで悩んでいるのであれば、債務整理ではなく闇金対応に強い弁護士や司法書士に相談をしてみると良いでしょう。
専門家の力を借りることによって、業者からの厳しい取り立てなどの問題を解決できる可能性が生まれます。