借金返済の手段として債務整理が挙げられますが、債務整理とは具体的に何を指しているのでしょうか。
実は一口に債務整理と言っても色々な種類が存在しており、自分の債務状況によって活用すべき債務整理は異なってくるのです。
そこで債務整理の種類とメリットについて、具体的に説明していきたいと思います。
返済額を引き下げたいという方には任意整理が合っている
債務整理の種類として多く活用されているのが「任意整理」と呼ばれるもので、借金返済のパターンとしてポピュラーです。
任意整理とは一体何をするのかというと、弁護士や司法書士が債務者の代わりに債権者である消費者金融などの貸し手と代理交渉することです。
代理交渉する弁護士や司法書士は債務者が返済しやすいプランで、例えばこれより先の利息は取らないよう債権者と交渉するのです。
代理交渉がまとまれば将来分の利息は取らずこれまでの利息を分割返済するなど、債務者にとって有利な条件で借金返済することができます。
手続き自体も弁護士や司法書士に任意整理を依頼するだけですので、最も手軽で活用しやすい債務整理が任意整理といえるのです。
借金返済能力ゼロの場合には自己破産を活用
自分の家を守りたい方は個人再生を活用する自己破産などは債務整理の最終手段であり、自宅などの財産保有が認められないケースがありますが、そこまで行かない債務整理もあります。
それこそが個人再生手続きと呼ばれるもので、自己破産と同じく裁判所に申し立てることによって手続きすることが可能です。
自己破産と異なる点は、全ての債務が免除されるわけではなく、債務の大幅減額と財産保有が可能である点にあります。
個人再生手続きだと債務の70~80%程度の大幅減額が可能で、さらに自宅の家なども手放す必要がなく財産保有も認められています。
減額をすれば十分に生活できる人などは、自己破産よりも個人再生手続きの方が財産保有もでき計画的に債務整理できるのです。
一言で債務整理と言っても、任意整理や自己破産、個人再生手続きなど色々な種類が存在しているのが分かったと思います。
債務整理を成功させるポイントとしては、自分の債務状況によってどの債務整理が自分に適しているか把握することです。
これから債務整理を考えている人は、上記したような種類や内容を一考してみてはいかがでしょうか。